目元は体の中でも最も皮膚の薄い部位です。そのため小じわや皮膚のたるみを最初に発見する部位でもあります。
目元にできるしわは比較的簡単に治療できるものもありますが、治療に難渋するケースも多いので、なるべく症状の進行を遅らせることが大切になります。しわは加齢が原因であるほかに、紫外線を浴びたり乾燥することで悪化しますので、極力紫外線対策と保湿を十分に行ってください。
目元のしわは大きく分けると
笑ったときや怒ったときに顔の表情に合わせて寄るしわ
上まぶたや下まぶたに網の目上に非常に細かく入るしわ
皮膚がたるむことで入るしわ
に分けられます。
目元に生じる各しわの特徴を見ていきましょう。
目尻に数本放射状にできるしわは俗にカラスの足跡と呼ばれます。目尻の放射状のしわも下まぶたの目頭に縦方向に寄るしわも共に表情じわで、眼輪筋という表情筋の収縮によって深くなります。
このタイプのしわを治療する場合は筋肉の力を弱める作用のあるボトックス注射が有効です。すでにしわが深く入ってしまっている場合には、ヒアルロン酸注射やマイクロコンデンスリッチファット注入などでしわを埋める治療を併用するとより良い効果が得られます。
コラーゲンやエラスチンなどの皮膚のハリを保つ成分の減少と皮膚の乾燥により生じます。
このタイプのしわの治療はなかなか一度の治療で解決させることが難しいのですが、なじみの良いヒアルロン酸を注射で入れていく方法(水光注射)やご自身の血液を使ってコラーゲンなどを増加させる方法(プレミアムPRP療法)、粒子の細かい脂肪を注入して皮膚にハリを出す方法(マイクロコンデンスリッチファット注入)、レーザーや超音波などの器械を使って皮膚や筋肉を引き締める方法(マドンナリフトやウルセラ+サーマクールアイ)などがあります。これらを組み合わせて、定期的な治療を行うと改善が得られやすいと思います。
皮膚がたるむことで皮膚が折れ曲がったように入るしわです。主に下まぶたにできますが、上まぶたにできることもあります。
下まぶたにできたたるみじわを改善させるには、現在のところ手術による治療が最も効果が高いですが、器械系の治療で定期的に皮膚を引き締めていくのも有効です。
ボトックス(ボツリヌストキシン)は表情筋の動きを弱める作用があるため、しわの周りに注射することによって、しわを伸ばすことができます。 注射後数日でしわが浅く、ハリのあるお肌になり、効果は4~6ヶ月持続します。
ヒアルロン酸は皮膚の重要な構成成分の一つです。気になるしわの部分に注入し、皮膚を下から持ち上げることでしわを改善します。注射したヒアルロン酸は徐々に分解吸収されるため、定期的な注射が必要です。
採取した脂肪を特殊なフィルターを使用して徹底的に不純物を除去したものがCRF(コンデンスリッチファット)と呼ばれるものです。このCRFを専用機械を用いて細かく砕き極細の針で注入できるようにしたものがマイクロCRFです。しわなどに繊細に注入でき、高い定着率が特徴です。
あのポップスの女王マドンナも受けたと言われる施術で、炭酸ガスフラクショナルレーザー「Smartxide DOT」を利用して皮膚を収縮させる新しいたるみ治療です。特に眼瞼周囲のたるみや小じわの除去に効果を発揮します。
ウルセラは焦点式超音波を利用した今までにないたるみ治療器です。一定の深さに熱凝固点を作ることで皮膚や筋肉を引き締め、小じわやたるみを改善します。
RF(高周波)による熱を肌の深いところまで安全にしっかり与えることで、真皮のコラーゲンを収縮させ、さらに新たなコラーゲン産生を促します。それにより引き締め効果が得られ、しわを改善します。
施術方法 | ボトックス注射 | ヒアルロン酸注射 | コンデンスリッチファット注入 |
---|---|---|---|
特長 | 表情筋の緊張を弱める | しわを下から持ち上げる | キメの細かい脂肪で 滑らかに持ち上げる |
ダウン タイム |
なし | 1~数日の赤み | 1~数日の赤み |
適応症状 | 目尻のしわ (カラスの足跡) 下まぶたの縦じわ |
目尻のしわ (カラスの足跡) 下まぶたの横じわ |
目尻のしわ 下まぶたの横じわ |
施術方法 | マドンナリフト | ウルセラアイ | サーマクールアイ |
---|---|---|---|
エネルギー | 炭酸ガスレーザー | 高密度焦点式超音波 | 高周波 |
特長 | 皮膚に無数の微小な穴を開け 皮膚を引き締める |
1.5mmの深さの点状で多数加熱する | 高周波で皮膚や筋肉を引き締める |
ダウン タイム |
2~3日 | なし | なし |
適応症状 | 上まぶた・下まぶたのちりめんじわ | 上まぶた・下まぶたのちりめんじわ | 上まぶた・下まぶたのちりめんじわ |
クマを取って活き活きとした表情に
下まぶたのクマのお悩みは老若男女を問いません。クマがあるとそれだけで疲れてみえたり暗い印象を与えてしまったりします。特に凹凸からくる影クマはお化粧で隠すことはできません。適切な治療を行うことで、目の下のクマを改善することができます。
目の下のクマ・たるみ 詳細若々しい目元を取り戻してパッチリ目元へ
皮膚の余りが重力により目元に覆いかぶさってくることにより、年齢とともにパッチリさやすっきりした感じが失われていき、二重は狭まり三角目と呼ばれる状態になります。たるみが更にひどくなってくると、視界が狭まり危険を伴うことがあります。
上まぶたのたるみ 詳細くぼんで老けて見える目元の解消
若いときにはパンパンしていたまぶたも年齢とともにくぼみがちに。上まぶたがくぼんでいると疲れて見えたり、老けて見られたりします。また、くぼみが強いと目を開けにくくなるので疲れやすくなって日常生活に支障を来たすこともあります。
くぼみ目 詳細エースクリニックの眼瞼下垂治療は健康保険が使えます。
眼瞼下垂とは、目の開きが悪い状態をいいます。これは何らかの原因によりまぶたを開ける筋肉の力がうまく伝わっていないことにより生じます。 目の開きが悪いと眠たそうな目に見えたり、片側の場合は目の左右差となって現れますし、時にひどい肩こりや頭痛の原因にもなります。
眼瞼下垂 詳細目元のしわの中でも、特にちりめんじわはなかなか治療が難しいしわです。一気に解決とはいかないので、定期的な治療を続けることが大切です。