院長コラム

目の下のクマに対する標準的治療だった下瞼脱脂術

今となってはナンセンスなのですが、

かつて目の下のクマの治療として下瞼脱脂術が標準的治療として行われていました。

影クマのある人の下まぶたを見ると、

一見目袋の部分がふくらんでいるように見えるから、

それを切除しようというのは誰もが考えることです。

実際にそれで良くなった人も一部いました。

また、多くの場合は、一時的には改善が見られたのです。

一時的というのは3ヶ月~半年くらいですが、

この期間は大きな腫れは見られないものの、若干のむくみが存在します。

むくんでいるとは感じられない程度のむくみなのですが、

そのむくみによりくぼみがカムフラージュされていたのだと思います。

術後半年以上たつと、手術前よりクマがひどくなった、

下まぶたが落ちくぼんだというのは山ほど見られた事例でした。

私の場合は、当初よりハムラ法(眼窩脂肪移動術)を教わっていたので、

脱脂だけ行うということはほとんどしてきませんでしたが、

他医で脱脂を行った後の例をたくさん見て、それを他山の石としたものです。

また、一見ふくらみのみでへこみがないように見える症例も、

眼窩脂肪がヘルニアを起こしていてカムフラージュされているケースが多々あります。

この場合は、本当はへこんでいるのだけれど、

眼窩脂肪がヘルニアになっていて、そのへこみを埋めているという状態なので、

脂肪を除去してしまうと予想外に落ちくぼむことになります。

20代以前で、全くへこみがなく目袋がふくらんでいるケースは、

単純な脱脂術のみで事足りることもありますが、

これらの違いを外見上見極めることは決して容易ではありません。

そのため、一見ふくらみのみに見える場合も、

予期せぬ事態が起こらぬよう、他の術式(経結膜ハムラ法脱脂CRF法など)で行った方が無難です。

あとでくぼんでしまうという危険性を回避できます。

そういう理由により下瞼脱脂術単体というのは現在では非常にごく一部のケースを除いてほとんど行わない術式となってしまいました。

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この記事の監修

エースクリニック 院長:
竹内孝基 医師

電話:0120-764-912

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