院長コラム

ハムラ原法

およそ20年前にDr. Hamraが眼窩脂肪を移動させる術式を初めて世に紹介したとき、
つまりオリジナルのハムラ法を発表したとき、
現在弊院が行っている経結膜ハムラ法皮切経結膜ハムラ法とはだいぶ異なるものでした。

ハムラ法以前に行われていた手術は、
現在の基準からすればナンセンスな手術でした。
ほとんどのケースで美的には改善していなかったものと思われます。

ハムラ法の登場により、下まぶたの手術は革新的に変わったわけですが、
そもそもハムラ医師はこの手術をフェイスリフトの一部分として捉えていました。

しかも、ハムラ医師の考えでは、
たるみは表面にだけ生じているものではなく、
深いところからたるんでいるのだから、
深部も含めて持ち上げなければたるみの改善は得られない、
というように(少なくともその当時は)考えていました。

そのためのハムラ法のアプローチは、
皮膚切開、眼輪筋切開、眼窩隔膜切開というように、
およそ下まぶたの構造物は全て切開するものでした。
そうやって最終的に眼窩脂肪を眼窩下縁よりさらに下の骨膜に縫い付けるという手術だったのです。

眼窩脂肪も内側、中央、外側と、
全周囲的にクマを埋めるように敷き詰めて
骨膜に縫い付ける激しいものでした。
となると、眼輪筋下の剥離もほぼ全周囲的となり、
眼輪筋へのダメージも大きいものでした。

眼輪筋は地味な筋肉のように思われますが、非常に重要な役割を果たしています。

機能上は、まず、まぶたを閉じる動作に大きくかかわっています。
次に涙を鼻涙管を通して鼻の方に送るのにも大きく関わっています。

また、形態上はまつ毛のすぐ下の部分で涙袋を形成しています。

眼輪筋を切開しその下で広範囲に剥離を行うと、
これらの眼輪筋の機能が多かれ少なかれ損なわれる可能性があります。

また、広範囲な切開を行えば、
いかに正しく手術を行ったとしても、
合併症は相当な数生じたのではないかと推測します。

これらの機能を可能な限り温存するため、
あるいは合併症のリスクを最小限とするため、
現在弊院で行っている手術方法はハムラ法の良い点は残しつつも、
オリジナルからはかなりアレンジしたものとなっています。

当初ハムラ医師が行っていた方法に比較的近いのは、
弊院で言うところの、皮切経結膜ハムラ法になりますが、
これもだいぶとオリジナルとは違っています。

皮切経結膜ハムラ法では
眼輪筋を一切切開せずに、眼窩脂肪の移動と皮膚の切除を行っています。
そのため眼輪筋の機能が保たれ、合併症を回避しつつ、
クマの改善を図ることができます。

コラム インデックス

この記事の監修

エースクリニック 院長:
竹内孝基 医師

電話:0120-764-912

カウンセリング予約

メール相談