院長コラム

余剰皮膚

患者様のお話を伺っていると、
クマがあるとなんでもかんでもたるみ(=皮膚の余り)があると考えている方がほとんどのように思われます。
影クマの正体は立体構造上の凹凸であり、たるみのない若年者でも生じるものです。

もちろんたるみを伴っている影クマもありますが、
たるみは影クマそのものの原因ではありません。

影クマが主に下まぶたの内側にできるのに対して、
皮膚の余りは下まぶたの内側ではなく外側部分に優位に現れます。
ちょうど涙袋の下外側の皮膚がドレープを描いている場合は余剰皮膚があると判断します。

余剰皮膚がある場合、単純な皮膚切除のみの手術を行うこともありますが、
多くの場合は眼窩脂肪による凹凸を伴っているので、
皮切経結膜ハムラ法を行うことが多いです。

ただ注意していただきたいのは、
皮膚の余りを切除したからといっても小じわの改善にはつながらないことが多いということです。
浅い小じわやちりめんじわの原因は皮膚のハリの低下であって、
皮膚の余りが原因ではないためです。

一方、折り込まれるようにして生じる深いしわは、
皮膚のたるみによってできるため、
こちらは皮膚切除で著明に浅くなります。

これはハンカチをくしゃくしゃにしてしわだらけにした場合、
普通に伸ばしても細かいしわは消えないのと同じです。
ピンピンに引っ張ればしわはその間だけ消えますが、
人間の体でそれを行うことはできませんし、
仮にできたとしても皮膚がその状態に適応して伸びてしまえば
また元に戻ってしまうだけのことです。

私は、患者様に説明する場合、
目の周りの浅いしわやちりめんじわの原因は
皮膚のたるみではなく皮膚の劣化であると説明しています。

実際には老化とともに、
皮膚のたるみと皮膚の劣化は同時進行するため、
これらを厳密に分けて考えることは難しいですが、
皮膚のたるみとは皮膚の面積的な(量的な)増加であり、
ちりめんじわとは皮膚の劣化、
つまり皮膚の質的な悪化であると理解くださると良いかと思います。

皮膚の質は外科的な方法では改善できないため、
ちりめんじわは外科的な方法ではなく、別の方法で治療を試みることになります。

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この記事の監修

エースクリニック 院長:
竹内孝基 医師

電話:0120-764-912

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